1,280円
確か去年くらいに買った、1280円のメモリーカードリーダー。ちなみに、すでに二回、この記事と同じ修理をしています。今回は今までよりも念入りに。そして無駄に写真を撮りまくり(笑
コネクター
こいつは、表面実装型ミニタイプのUSBメスコネクタが基板に直接半田付けされているだけで、その他の固定は一切していません。そこにコネクタをつなぐわけなので、ちょっとコードを曲げればてこの原理で半田付け部に力がかかり、はずれるわけです。
まぁ、簡単にはずれることで基板のランド(金属で半田がつくようになっているところ)がはがれるのを防いでいるという可能性もありますが(え
で、壊れてますw
とりあえず、ドライバーでケースの爪をはずしていきます。自分のなので、傷は気にせずごりごり。
ただし、自分で分解するとメーカーの保証を受けられなくなります。また、このページに書いてあるようなことを行うと、この機器および、それを接続したパソコンが破損する可能性がありますので、必ず自己の責任において行ってください。
……お約束の2文ですw
何はともあれ、まぁ、こんな感じに分解完了。
そして半田ごてが登場。
部品が小さいのでこて先は細い方がいいと思います。
まずは、はずれたときに割れている元々の半田を半田吸い取り機とか半田吸い取り線で取り除いておきましょう。半田が残っているとその分の厚さで部品が浮いてしまい、弱くなります。コネクタ側の端子も余分な半田を落としておきましょう。
よくコネクタをみてみると、シールド部分の端子があまり半田付けに適さない金属なようで、しっかり半田がのっていませんでした。ということで、フラックスを使って予備半田。
あと表面実装部品はフラックスを使うとかなりつけやすいです。ちなみにここでは無洗浄タイプを使用してます。強いフラックスを使うと、残留ぶんで金属が腐食してしまうのでアルコールとかで洗浄。
先にコネクタ側の端子を基板方向に少し曲げておいて、基板のランドにぴったりと合わせてつけるとやりやすいと思います。このとき、半田吸い取り機で取り除いたさらに残りのほんのちょっとの半田だけで十分くっつきます。これで仮止めができるので、次にシールドの足を基板にしっかりと半田付け。その後、もう一度端子をしっかり半田付け。
結構きれいについています。あと、ショートしていないかどうかは念入りにチェックしましょう。最悪、このメモリーカードリーダーやそれをつないだパソコン本体が壊れる可能性もなくはありませんよ。
ほら。直った。
おまけ:搭載チップ
IC1210-M128LQというチップがのっていたので検索。台湾のICSI社製。(現在、アメリカのISSI社と合併して、ISSI社に。)主な仕様は以下の通り。
USB2.0カードリーダー用チップ
CF SM/xD/ NAND/MLC SD/ MMC MS/ MS-Duo MS-Pro 対応
mp3対応
マスクROM 内蔵
USB1.1/2.0 IIC対応
FETスイッチ内蔵
ん?mp3対応?
どうやらマイコン内蔵で実行コードをマスクROMに書き込んでおいて実行するタイプっぽい。そして謎のmp3対応。ってことはなんかうまくやればmp3プレーヤーになるのかな?ちなみに基板上にはICの入る感じの空きランドが2カ所ほど。mp3に関してはデータシートがweb一般公開していないので謎のまま。
まぁ、これなら大量生産すればかなりやすく作れそうですね。このチップ1個、両面スルホール基板、12MHz水晶発振器、各種コネクター、抵抗、コンデンサ、ダイオード、電源IC。
…個人レベルで作るとコネクターと基板が8割を占める感じw
ところで自分で修理する道具を持ってない人ってどうするんだろう…。
完
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